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世界でも革新的な企業等を選出「グローバル・イノベーター2018-19」日本から39社

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このアワードは独創的な発明のアイデアを知的財産権により保 護し、事業化を成功させることで、世界のビジネスをリードする企業・機関を選出する「グローバル・イノベーター2018-19」で世界のトップ 100 社のうち日本企業が 39 社受賞した。

イノベーションを加速する信頼性のある知見と分析を提供する世界的リーダーであるクラリベイト・アナリティクス(本社:米国フィラデルフィア、日本オフィス:東京都港区)は、保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し、世界で最も革新的な企業・機関を選出する「Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 2018-19」を発表した。昨年2017年度のレポートにおいて、日本は最多受賞国となったが、8回目となる今年度も、世界最大のイノベーションの先進地域としての地位を継続して獲得した。引き続き、世界のイノベーションの中心地はアジアへシフトしている。アジアからは48社が受賞しており、2017年度に比べて3社増加しています。米国からは33社が、ヨーロッパからは19社が選出され、今年度は、JFEスチール、三菱ケミカル、BYD、クアンタ・コンピュータ、シャオミ、シスコ、カスペルスキーの7社が初受賞をした。

2018年度のDerwent Top 100グローバル・イノベーターを分析した結果、主に3つの傾向が見られた。

 

●影響力の強い(ハイ・インパクト)のイノベーションが注目され続ける

イノベーションの性質が変化し、市場における幅広い可能性を持ち、将来的な開発に利用される可能性が高い、高品質の発明が注目されています。複数の特許を獲得した発明や、後発の発明において頻繁に引用される発明が該当する。

●中国の躍進

中国本土が経済をものづくりから知識基盤へと転換しており、Top 100グローバル・イノベーターに選出された中国系企業の数も増加した。

●注目のテクノロジー

人工知能(AI)と5G モバイル通信の2分野が急成長している。今回のTop 100グローバル・イノベーターに選出された31社が、ポートフォリオの重要部分としてAI関連の発明を保有している。また、5Gに関するTop100のハイテク分野からのイノベーションは、特許ファミリー数が2018年には900以上に上昇。

 

地域別の傾向としては、3大陸から12の国・地域を代表する企業・機関が選出され、2011年の初回以降、日本・米国・フランス・ドイツ・オランダ・韓国・スウェーデン・スイスの企業・機関が継続して選出されている。これらの地域に加え、今回は6年連続で台湾の企業が選出され、中国本土からの選出も4回目を記録した。フィンランドからの選出も3回目となり、ソフトウェア企業のカスペルスキーが選出されたことで、今回初めて、ロシアがリスト入りを果たした。

また、業界別傾向としては、ハードウェア・電子部品製造業界からの選出が最多を数え、昨年よりも1社多い35の企業・機関が選ばれた。業界に関する顕著な変化として、航空宇宙工業・防衛分野の企業・機関は3社から6社へと倍増し、化学工業・化粧品、製薬、石油・ガス・エネルギー業界からの選出企業・機関数はやや減少した。

クラリベイト・アナリティクスのプレジデント(Derwent事業担当)であるダン・ヴィデット(Dan Videtto)は、「Derwent Top 100グローバル・イノベーターに選出された企業・機関は、イノベーションと最先端テクノロジーの開発に集中することで、現在のみならず将来的な課題に対しても確かなソリューションを生み出せる道を切り拓いています。こうした企業・機関は、知的財産がイノベーションを経済的成長につなげるための手段であることを理解しています。豊かな未来に貢献するイノベーターの皆様を称えられることを誇りに思います。」と述べた。

クラリベイト・アナリティクスの特許アナリストであり、本レポートの編集者であるボブ・ステムブリッジ(Bob Stembridge)は、「特許活動を追跡することで、商品化の可能性を秘めた発明を分析し、イノベーションを実現するという企業・機関の取り組みに関する全容が詳しく見えてきます。今回の分析結果から、リードしている企業・機関は、引き続きより価値が高く、影響力の強いイノベーションに焦点を当て、新たなテクノロジーを取り入れることで差別化を図り続けている傾向が明らかとなっています。」と述べた。

日本の受賞企業 39社

アイシン精機株式会社
AGC株式会社
株式会社ブリヂストン
キヤノン株式会社
ダイキン工業株式会社
富士フイルム株式会社
富士通株式会社
古河電気工業株式会社
株式会社日立製作所
本田技研工業株式会社
日本航空電子工業株式会社
JFEスチール株式会社
株式会社ジェイテクト
川崎重工業株式会社
株式会社神戸製鋼所
株式会社小松製作所
京セラ株式会社
三菱ケミカル株式会社
三菱電機株式会社
三菱重工業株式会社
三井化学株式会社
日本電気株式会社
日亜化学工業株式会社
新日鐵住金株式会社
日産自動車株式会社
日東電工株式会社
日本電信電話株式会社
オリンパス株式会社
オムロン株式会社
パナソニック株式会社
ルネサス エレクトロニクス株式会社
セイコーエプソン株式会社
信越化学工業株式会社
ソニー株式会社
TDK株式会社
東レ株式会社
株式会社東芝
トヨタ自動車株式会社
株式会社安川電機

 

その他の国/地域の受賞企業 61社(英文社名のアルファベット順)

アメリカ33社

オランダ2社、スイス3社、スエーデン1社、フィンランド1社、

フランス7社、ドイツ4社、

ロシア1社

中国3社、台湾3社、韓国3社

3M Company(USA)

Advanced Micro Devices (USA)

Airbus(フランス)

Alstom(フランス)

Amazon(USA)

Analog Devices(USA)

Apple (USA)

BASF(ドイツ)

Bayer(ドイツ)

Becton Dickinson(USA)

Boeing (USA)

Boston Scientific(USA)

BYD (中国)

Cisco(USA)

Commissariat à l’Energie Atomique(フランス)

Corning USA(USA)

Dolby Laboratories (USA)

DowDuPont(USA)

Emerson(USA)

Ericsson (スエーデン)

ExxonMobil (USA)

Fraunhofer (ドイツ)

General Electric (USA)

Google (USA)

Hon Hai (台湾)

Honeywell International(USA)

Huawei (中国)

 Intel (USA)

ITRI (台湾)

Johnson & Johnson (USA)

Johnson Controls (USA)

Kaspersky Lab (ロシア)

LG Electronics (韓国)

LSIS (韓国)

Marvell (USA)

Medtronic (USA)

Micron (USA)

Microsoft (USA)

Molex (USA)

Nike (USA)

Nokia Finland

Novartis (スイス)

NXP Semiconductors (オランダ)

Oracle (USA)

Philips (オランダ)

Qualcomm (USA)

Quanta Computer (台湾)

Raytheon Company (USA)

Roche (スイス)

Safran (フランス)

Saint-Gobain (フランス)

Samsung Electronics (韓国)

Siemens (ドイツ)

Symantec (USA)

TE Connectivity (スイス)

Texas Instruments (USA)

Thales (フランス)

Total S.A. (フランス)

Xerox (USA)

Xiaomi (中国)

Xilinx (USA)









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