一方で、ミャンマー全体の約9割の貨物量を取り扱うヤンゴン本港は、市街地と隣接する立地上の問題から拡張余地がなく、水深が浅いため入出港時に潮待ちが必要といった課題を抱えている。今後、ヤンゴン本港に比べ水深が深く、より大型の船舶が着岸可能なティラワ地区港への、海上貨物のシフトが見込まれる。
TMITが運営するターミナルは、ティラワ地区港に日本政府の円借款によって建設された多目的ターミナル(以下「本ターミナル」)です。2018年3月に上組がミャンマー港湾公社(以下「MPA」)から運営権を獲得し、2018年12月に完工した。2019年2月にMPAから引渡しを受け、2019年4月の運営開始を予定。
本ターミナルは、日本製の最新荷役機器一式が設置されているだけでなく、上組が国内外で培った高品質なオペレーションノウハウにより運営されている。また、住友商事、豊田通商、JOINが有するネットワークを活用し、さらなるバリューアップを図っていく。
住友商事:ティラワ地区において工業団地運営事業と物流事業を展開している。既存事業と本ターミナルとの連携を通じて物流効率化を実現することで、工業団地入居企業を含むミャンマー国内荷主の利便性向上に寄与する。また、今後とも海外港湾ターミナル運営事業に積極的に取り組み、各国地域産業の発展に貢献。
豊田通商:アジア、アフリカを中心に空港や港湾等の交通インフラ事業(建設/運営)に取り組んでいる。大メコン圏経済回廊の主要拠点に位置する本ターミナル運営事業を通じて、ミャンマーおよび周辺国の経済活性化と発展に貢献。
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