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日立ソリュ ーションズ 類似図面検索 AI ソフトウェア2019年7月9日から販売

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経験と勘に頼ることなく図面検索できる「類似図面検索 AI ソフトウェア」を販売開始、AI により類似率の高い順で検索できることで、設計業務の効率向上と品質向上を支援する。
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:星野 達朗/以下、日立ソリューションズ)は、画像認識 AI(人工知能)技術を活用し、大量の図面から類似率の高い順で図面を探すことができる「類似図面検索 AI ソフトウェア」を 7 月 9 日より販売開始。

本製品は、日立ソリューションズの独自技術(特許出願済み)で、AI が図面の特徴を学習することにより、10 万件を超える図面から類似する図面と図面内の部品を数秒*1で検索できる。

従来、図面データは電子化されているものの整理されておらず、技術者は経験と勘に頼って図面を検索するしかなく、膨大な手間と時間を要していた。本製品を利用することで、技術者は既存の図面を再利用して設計するなど、業務の効率向上を図れる。また、不良が発生した部品の類似品を見つけ出すことで、早期に対策を打てるようになり、不良の再発生のリスクを抑止することも可能となった。

 

さらに、Web API*2 によって既存の業務システムとシームレスに連携し、既存環境を大幅に変更することなく本製品を導入することができる。
日立ソリューションズは、本製品を「画像判定ソリューション」のラインナップに追加し、製造業などを中心に図面を扱うさまざまな業界に提供していく。

*1:日立ソリューションズの試算では、約 20 万件の図面から 1 秒での検索を実現
*2:Web Application Programming Interface の略で、他システムと連携するために公開されたインターフェイス
■ 背景
近年、製造業では、少子高齢化による労働力不足や技能継承が課題になっている。
組立製造業では、紙の古い図面は電子データ化されているものの、属性情報の付与などに手間を要するため整理されておらず、また、CAD で作成された電子図面も、名前や属性情報が属人的に管理されていることから、業務の効率向上を目的とした既存の図面データの有効活用は難しい状況。

たとえば、機能改良や見積作業、類似不良の検出などのために、大量データの中から目的の図面を探そうとしても、技術者の記憶や勘に頼らざるを得ず、膨大な時間がかかるという問題が発生している。そこで、日立ソリューションズは画像認識 AI を活用し、類似図面を高速かつ高精度に検索できる本製品を提供し、既存の図面の再利用を可能にすることで、技術者の業務の効率向上を支援する。

■ 類似図面検索AIソフトウェアを活用した「画像判定ソリューション」の特長
1. 顧客の環境にあわせたAI学習作業から、保守、業務システム連携まで、トータルにサポート
2. 2種類の画像ハッシュを使用する独自の手法(特許出願済み)で、高速な検索を実現
3. AIによる画像認識により、高精度の類似検索可能
4. 図面全体での検索および図面内の一部分を選択することで、部品などを個別に検索可能
■ 販売価格(税抜) : 個別見積

■ 動作環境
サーバ:Linux(Ubuntu 16.04)
クライアント:Web ブラウザからアクセス可能
検索対象のファイル形式:TIFF、PDF、JPG、PNG など顧客が図面を保存している形式に対応可能









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