㈱東設土木コンサルタントとFUTURE DRONE SYSTEMS はドローンによるポータブル貫入試験機の運搬に成功した。
ポータブル貫入試験機は東設土木コンサルタントが開発。ドローンによる運搬を想定し、全体を軽く、かつ最大長を短くさせ運搬コストを大幅に軽減させた。全体重量300kg、分解最大重量は40kg。山岳地域における資材運搬はモノレールやヘリ、クローラによる運搬が一般的であり、ドローンによるポータブル貫入試験機の運搬は初めての取り組み。
運搬には、FUTURE DRONE SYSTEMS（古河産業㈱、五百部商事㈲、㈲KELEK で発足した任意団体）が機体開発および運用を行う最大積載量49kg のドローンを使用。距離650m 先の地点へ44kg の物資輸送に成功している。
仮設モノレールやヘリは敷設準備や運搬にコストがかかり、クローラによる運搬は獣道を通るため、運搬路に空間的制限および傾斜角制限がある。ドローンはヘリやモノレールに比べてコストが低く、運搬路の空間的制限および傾斜角制限がない。今後、山岳地域で増える自然エネルギー発電需要（風力、太陽）に合わせ、コストのかかる地盤調査を安価に済ませる方法の一つとして活用の拡大を見込む。